ミケランジェロ作「復活のキリスト」、大阪万博イタリア館で展示開始
2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンで18日、ルネサンス期の芸術家ミケランジェロ・ブオナローティの彫刻「復活のキリスト」の展示が始まった。万博閉幕日の10月13日まで一般公開される。

1514~16年制作の貴重な作品
「復活のキリスト」は1514~16年に制作された高さ約2メートルの立像である。十字架を抱えたキリストの姿を表現しており、手の甲や胸の部分に磔の刑による傷痕があるのが特徴だ。若々しいキリストが右手で力強く十字架を掲げている姿を表現している。
この作品は普段、イタリア中部ラツィオ州バッサーノ・ロマーノのサン・ヴィンチェンツォ・マルティーレ教会に所蔵されている。今回の展示は、イタリア館で18日からラツィオ州をテーマにした展示が始まったことに合わせて出展された。
担当者によると、「復活のキリスト」が来日するのは2度目で、前回は2017年頃に東京で開催された展覧会で展示されたという。
「隠された秀作」を世界に紹介
18日に開かれた公開セレモニーには、来日したラツィオ州のフランチェスコ・ロッカ知事らが出席した。ロッカ知事は「万博を訪れる世界の方々にご覧いただきたい。極めて小さな村(バッサーノ・ロマーノ)にも、これだけの秀作が隠されているということを知ってほしい」と述べた。
また、「作品はイタリアの普遍的な精神性を象徴しており、(ローマ郊外の教会にあるため)『隠された秀作』ともいわれる。ぜひ多くのお客さまにごらんいただきたい」とあいさつした。
万博イタリア政府代表のマリオ・ヴァッターニ氏は「日本とイタリアではオーバーツーリズムが問題になっているが、ローマだけでなく、皆さんが知らなかった場所にも素晴らしい作品があることを知ってもらえれば」と話した。

人気パビリオンで長時間待ちも
イタリアパビリオンでは、レオナルド・ダ・ヴィンチの直筆スケッチや、世界的な文化遺産として知られる古代ローマ時代の大理石の彫刻「ファルネーゼのアトラス」、イタリア絵画の巨匠カラバッジョ(1571~1610年)の「キリストの埋葬」など、日本ではなかなか見ることができない貴重な美術品が展示されている。
同パビリオンは各国のパビリオンの中でも人気とされ、事前に予約がないと長時間並ぶことも珍しくない。「復活のキリスト」公開初日となった18日も、2時間以上の待ち時間の案内がなされていた。
SNS上では「万博、イタリア館だけで元取れる」「大阪・関西万博のイタリア館、凄かった。展示がガチすぎる」などと話題になっている。


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