イベント
PR

丸亀製麺「手づくり体験教室」関西初出店、大阪・守口で本格始動

Neu

 讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」を展開する株式会社丸亀製麺が、大阪府守口市に関西初となる「手づくり体験教室」をオープンし、7月7日にメディア向け先行体験会を開催した。

 手づくり体験教室は2023年に東京・立川市で1号店をオープンして以来、すでに1万6,000名を超える参加者を迎えており、関西での展開に大きな期待が寄せられている。

スポンサーリンク

食育活動の拠点として関西進出

 体験会の冒頭で挨拶に立った丸亀製麺 執行役員 ハピカン企画本部 本部長の宇治川氏は、同社が積極的に取り組む食育活動について説明した。「丸亀製麺は子供たちに食の楽しさと尊さを伝える食育活動に積極的に取り組んでおり、店舗での子供うどん教室や手づくり体験教室の運営など、さまざまな活動を行っています」と語り、この施設が単なるうどん作りを学ぶ場所ではなく、粉からうどんを作ることで手作りの楽しさや出来たての美味しさなど、感動体験を生み出す場所であることを強調した。

 守口市での出店を決めた理由について、宇治川氏は「この守口市にはお子様も多く、年配の方、学生さん、そしてご家族や育児中の方まで、いろんな方がいらっしゃると聞き、この守口での出店を決断しました」と説明。実際に先月27日に予約サイトをオープンしたところ、すでに200組を超える予約が入り、昨日オープンした8月分の予約も50組を超える申し込みがあるという好調なスタートを切っている。

丸亀製麺と同じ厨房設備でリアルな体験

 施設内は丸亀製麺の店舗と同じ厨房設備を導入しており、特にお子様の目線でも厨房を覗き込むことができるよう設計されている。

 校長を務める和田準平氏は、東京の1号店で約1年半の経験を積んだ後、関西展開のために大阪に赴任した。「関西でやることをすごく楽しみにしていました。もっともっと関西の方にも手作りの楽しさや、丸亀製麺が大事にしている部分を伝えていきたい」と意気込みを語った。

 体験プログラムは国産小麦粉を使った生地作りから始まる。参加者は手袋を着用し、ピアノを弾くような指の形で小麦粉と塩水を混ぜ合わせる「水回し」という工程を体験する。機械を使わず、すべて手作業で行うのが特徴で、小麦粉がクリーム色に変化していく様子を実際に確認できる。

恥ずかしさを吹き飛ばす「足踏みダンス」

 生地作りの後は、うどんを鍛える足踏み作業に移る。ここで登場するのが、この体験教室オリジナルの「足踏みダンス」だ。黒板に書かれた歌詞に合わせて踊りながら足踏みを行うもので、「僕らのうどんよ」の掛け声に続いて「おいしくなれ」と全員で声を合わせる場面もある。

 最初は恥ずかしがっていた参加者も、スタッフの全力の盛り上げによって次第に笑顔になり、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

 足踏み後は生地を潰して伸ばして切るという3つの工程が続く。反発が強くなった生地を薄く伸ばす作業は想像以上に力が必要で、参加者は汗をかきながら真剣に取り組んでいた。

 麺の太さは割り箸の細い部分程度が目安で、太すぎると茹で時間が20分から30分かかってしまうため、スタッフが丁寧にサポートしながら進められた。

手作りの温かさを大切にする運営方針

 特筆すべきは、この体験教室には決まった台本がないことだ。和田校長は「実は台本がないんです。プログラムはありますが、何も決まりはありません。次に来た時に、今日と同じ話がない可能性もあります」と説明し、その場の雰囲気や参加者の反応に合わせて柔軟に対応していることを明かした。

 この方針について、「参加している方は見抜かれるんですよ。仕事だからやってるんじゃなくて、本当にここが楽しいからやってるんだということが伝わらないといけない」と語り、スタッフ一人ひとりの個性を活かした運営を心がけている。

 体験教室で使用される音楽も手作りで、校長自らが作詞作曲したオリジナル楽曲が使われている。「手作りうどんなので、歌も手作りで」という徹底したこだわりが感じられる。

地域との連携も視野に

 完成したうどんは冷たいぶっかけうどんとして提供され、参加者が自分で作ったいなり寿司と一緒に味わうことができる。かき揚げも店舗と同じ玉ねぎ、ねぎ、にんじん、さつまいもの4種類を使用し、今回は大阪産のナスとピーマンも加えられた。今後は各地域の野菜を使ったかき揚げ作りも予定しており、地域貢献にも力を入れていく方針だ。

 体験終了時には、通常の「さようなら」ではなく「いってらっしゃい」と見送り、参加者には「行ってきます」と答えてもらう。これは「またいろんなタイミングで帰ってきていただきたい」という思いを込めた演出で、単発のイベントではなく、継続的に通える場所を目指している。

関西展開への手応えと今後の展望

 和田校長は、「関西の方は率直で、面白くなかったら正直に言ってくれる。それが僕にとってはプラス」と関西での展開に手応えを感じている様子だった。夏休み期間中は自治体や子供会からの団体予約も多く入っており、インバウンド客からの問い合わせも増えているという。

 参加者からは「没入感があって非常に楽しかった」「うどん作りの奥深さを実感できた」といった声が聞かれ、関西での本格展開に向けて順調なスタートを切った形となった。丸亀製麺が掲げる「うどんは生きている」という理念のもと、食の感動体験を通じて多くの人々に手作りの価値を伝える拠点として、関西での活動が期待される。

編集:昭文社 地図 編集部
¥1,100 (2025/07/13 13:24時点 | Amazon調べ)
\Amazonプライムデー開催中!/
Amazon
編集:柴田書店
¥2,090 (2025/07/13 13:25時点 | Amazon調べ)
\Amazonプライムデー開催中!/
Amazon
Index
記事URLをコピーしました