【実食レビュー】バーガーキング『ピックルボールバーガー』、アメリカが本気で考えた「究極のシンプル」がヤバすぎた件
バーガーキングが5月30日から期間限定で発売している『ピックルボールバーガー』を実際に注文して食べてみました。直火焼きビーフパティ3枚とピクルス11枚をライスパティでサンドした斬新な構成のこのバーガーは、果たしてどのような味わいなのでしょうか。

第一印象:圧倒的な重量感とシンプルな見た目
まず驚いたのはその重さです。包装紙込みとはいえ427グラムという重量は、まさにワンパウンドバーガーに匹敵する存在感でした。単品価格1,790円という設定も、ファストフードとしてはかなり高価格帯に位置しています。

包装紙を開けてみると、見た目は意外にもシンプル。「パッと見た感じでは、ピュアにライスとビーフパティのみ。だいぶシンプルに思える」というのが正直な第一印象でした。ビーフパティからは肉汁があふれ出ており、包み紙にも染みてヌラヌラしている状態で、バーガーキングらしい豪快さを感じました。

持ち方に工夫が必要な構造
実際に手に取ってみると、パンのバンズと違ってライスパティには断熱効果がないため、直火焼きビーフパティの熱が直接手に伝わってきます。
ハンバーガーがバンズを使っている場合は空気の断熱層があって指に伝わる熱を軽減してくれますが、ライスパティには断熱効果がなく、直火焼きビーフパティの熱が直接指に伝わってくるという状況で、食べる際は包装紙を工夫して持つ必要がありました。
ピックルボール11点先取ルールが生んだ奇跡
商品名の由来でもあるピクルス11枚の配置を確認してみると、一番下のライスパティとビーフパティの間に5枚、次のビーフパティの間に6枚という配置でした。
ピクルス11枚という狂気の数字は、実はピックルボールの「11点先取」ルールに由来。スポーツのルールを食べ物で表現するという、バーガーキング史上最も意味不明で最も愛おしい発想である。

味わいの評価:シンプルゆえの賛否両論
実際に食べてみると、味付けは塩コショウのみという極めてシンプルな構成でした。この点について、私の評価は複雑です。
良い点として感じたのは
- 「一気に齧ると……お? けっこうウマいぞ! 味付けもゴリゴリにシンプルで、まさかの塩コショウのみ! しかし、それがいい
- 「脂の感じは焼肉をご飯の上に乗せたときと大差ない。つまり全然イケるというか、むしろ合う」
一方で課題も感じました
- 「味付けが塩胡椒なので、ほぼおにぎり」という印象が強い
- 「だんだん飽きがくるかも。照り焼きソースを追加できると合いそう」

ライスパティの品質は高評価
特製ライスパティは京都の老舗米店・八代目儀兵衛との共同開発。白米と金のいぶき(玄米)のブレンドで、ビーフパティとの相性を最優先に考えた逸品です。ライスパティがネットリモッチリとし過ぎず、ほど良い粒状感の維持に成功していると感じました。
日本の米文化とアメリカの肉文化が、ピクルスという酸っぱい架け橋で結ばれた瞬間である。

食べ進める際の変化
食べ始めは「みっちり」という印象で、「味よりもまず、ぎっちぎちな肉と米の質量が歯と顎を直撃」しました。しかし、途中でケチャップを追加してみると「うまっ。ケチャップがむちゃ合う」という発見もありました。
後半になると「ライスバーガーの形が崩れ始め、食べにくくなってきた。肉の脂もたれてくる。手を汚さずに食べるのは至難の業」という状況になり、割り箸の持参を検討したくなりました。

これは食べ物界の「現代アート」
単品1,790円という価格設定も含めて、このピックルボールバーガーは食べ物の概念を揺さぶる挑戦状だ。942kcalの圧倒的ボリュームで、アメリカンドリームと日本の職人魂が激突した結果がこれである。バーガーキングの本気の遊び心を堪能できる一品だった。
これは単なるハンバーガーではない。これは哲学だ。

[サンプル提供:バーガーキング]

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